一人ツッコミで考えを整理する

何かアイデアを思いついた時に、メモ帳に書き出して整理する人って結構いると思います。僕もメモ用紙やメモ帳アプリに書いていく事をやっています。

ただ、その時に僕は頭の中で「一人ツッコミ」のような事をする事が多いです。これはアイデアの問題点を見つけるのにかなり有効だと思っているのですが、あまり聞いた事が無いのでここに書いてみます。

(アイデア整理術みたいな物の情報収集はしていないので、似たような事がどこかの本等に載ってるかもしれません)

具体例

例えば、「英語を習いたい」と思ったとします。

その時に「どうやって勉強するか」「どこのスクールに通うか」といった事をメモに書いていくと思います。いろいろ考えてメモを書いていくうちに、ふと英語を習うことの目的が分からなくなってしまったり、考える事がめんどくさくなってまったとします。

その時に、こんな感じでメモに書いてしまうのです。

  • っていうか、なんで英語勉強したいの?

そして、まずはこのセリフを変えずに答える事を考えます。よくありそうな理由は、「外国人と会話したい」「外資系企業に就職したい」等でしょうか。何となくしっくりしません。

理由を書いていて違和感を感じたら、それをそのまま書きます。

  • 会話する外国人なんていないじゃん wwww
  • そもそも外資系企業に就職してどうするの? それ楽しいの?

これに対する答えを考えます。

これを繰り返して、その質問にきちんと答えられるか、質問自体が不要になれば消していきます。

疑問が無くなり、新しい疑問が出なくなったら、そのアイデアに関するある程度まとまった答えが出ているはずです。それが「英語の勉強は諦める」「外資系企業について情報収集する」という消極的な結論になるかもしれませんが…。

なぜ「一人ツッコミ」なのか?

ここで行っているのは基本的にはアイデアに対する問題点の洗い出し作業です。問題点の洗い出しなら、わざわざ若干恥ずかしい「一人ツッコミ」を行わなくても出来ます。

ただし、(若干憎たらしい)他人を想定して、そのままの言葉で書き出すと効率的で固定観念にとらわれない問題点を書き出すことができます。

思った疑問点を正確に言葉にするのは意外と難しいことです。問題点を分かりやすく言語化すると、本来思った事と違う言葉になってしまうことがあります。伝えにくいからといって言葉を選んでいると本当の意図が削ぎ落とされてしまう事も多々あります。

でも素朴に思った問題点は重要な本質にかすっている事も多々あります。

思ったそのままの言葉で書く事で、効率よく意図を伝えやすくなります。例えば英語を習うメリットをリストアップした上で、メリットに対する不安があった場合、「しっくり来ない」などと書くだけでも問題点の整理に繋げることができます。

というわけで、自分のアイデアを話すと散々ツッコまれて悔しい思いを良くする人とかに効果的かもしれません。