ブータン旅行(3日目)
3日目はプナカ・ゾンのトンドル(大掛仏)の御開帳と、プナカのツェチュ祭の観光がメインでした。
3日目朝(トンドル御開帳)
ツェチュ祭の日時はブータンの暦を基準として決まるそうなのですが、他の要因で違ったり変更されたりすることも多いそうです。今回のツアーでも、一時は「御開帳の日程変わり、見られなくなった」という話になりました。幸いツアー前日にスケジュールが再度変更され、見られることになったのですが…添乗員さんは大変そうでした。
プナカ・ゾンです。ブータンにはゾンと呼ばれる建物がたくさんあります。昔の要塞で、現在は行政施設兼僧院として使われています。
左の写真はマニ車と言われており、ブータンでは各ゾンではもちろん、至る所で見ることができます。これを一回転すると一度お経を読むのと同じ功徳が得られるのでそうです。なお、思いっきり叩いて高速回転させているようにも見えますが、暗い場所で映しただけです…。
御開帳が始まりました。ムービーを撮ったのですが、手ブレが激しいのでご注意ください。
トンドルが上がりきりました。僧侶の方々や参加者達は五体投地を始めます。
…ツェチュ祭のための場所取りをしている人達もけっこういました。プナカ・ツェチュ祭が始まるまでに時間がありましたので、一度ホテルに戻って朝食をとることになりました。
3日目午前 (プナカ・ツェチュ祭)
プナカ・ゾンとの行き来の途中、工事をしているインド風(外国人かどうかは分かりませんでした)の人達がいました。現在ブータンでは工事が至る所で行われており、他の場所でも出稼ぎ労働者達や仮設住宅を沢山見かけました。
お祭りの様子です。広場で舞踊や劇が行われていました。でもこのシーンの主役は猫ですね。
メインイベント(?)である黒帽の舞です。たいくt…げほげほ。
ちなみに舞を行っている人は僧侶なのだそうです。
3日目のメインイベントが終わり、この後は首都ティンプーへの移動でほとんど終わりました。
3日目 昼食〜
ティンプーへ行く途中、レストランで昼食をとりました。壁の絵の中に生々しいものがありますが、魔除けや豊穣の意味があるそうです。
ちなみに、ブータンは寒いと言われていたのですが、早朝も含めて日本よりと同じかそれより暑い、というのが印象でした。特にプナカは標高1300mと(比較的)低いせいか、けっこう暑かったです。
レストランの前でマニ車を発見。川の水の力でまわしています。例によって手ブレ注意です。
ブータンについて
レストランの後はひたすらバスで移動でした。その間、頭が痛くなってしまって寝てしまったのですが、バスの中ではガイドさんにブータンについての質問等が行われていました。
そこで上がった話を中心にブータンについて断片的に紹介してみます。とはいえ内容の正確さは保証できません(ここに限りませんが…)ので、詳しく知りたい方は他のサイトや文献を見て確認する事をお勧めします。
「ブータン」の名前の由来
前回の日記の通り、ブータンの現地の人達は自国の事をドゥルック・ユルと呼んでいます。ブータンという言葉の由来ははっきりしていないようなのですが、「高地」といった意味(というサンスクリット語?)だそうです。
GNH
ブータンというと「GNH(Gross National Happiness、国民総幸福量)」という指標が有名だと思います。ブータンは GNH の向上のための政策方針として、統治や公正な経済発展の他に自然や文化財の保護等をあげています。
立憲君主制になった事を中心に、テレビやインターネット、携帯電話の解禁や建築ラッシュ等、ここ10年でブータンの生活は大きく変わりつつあるようでした。急速な発展は時として社会的なひずみをもたらしますが、ブータンは治安も非常に良く、現地の人達は気さくで礼儀正しかったです。今の所 GNH の方針は崩壊しないままにスムーズに経済的な発展を遂げているように見えました。